人口ピラミッドの読み方と用語集
人口ピラミッドとは
人口ピラミッドは、ある年の人口を年齢ごとに男女に分けて横棒で積み上げたグラフです。左が男性、右が女性、下が0歳で上にいくほど年齢が上がります。棒の長さがその年齢の人数です。
形を見ると、その国の過去の出生の多さ、戦争や飢饉の傷跡、今後の高齢化の速さが読み取れます。くびれは出生が少なかった年(例:日本の1966年「ひのえうま」)、ふくらみはベビーブームの世代です。このサイトでは年を動かしながら形の変化を追えます。
3つの形
富士山型(裾野が広い)
若い世代ほど人数が多い形。出生が多く寿命が短く、人口が急速に増えます。今のサハラ以南アフリカや、1950年以前のほとんどの国がこの形でした。 例:ナイジェリア
釣鐘型(安定)
子どもと若い大人の人数が近い形。出生数が落ち着き、人口の伸びが緩やかになっています。多くの国が通る中間の段階です。 例:アメリカ合衆国
つぼ型(裾野が狭い)
若い世代ほど人数が少ない形。出生率の低い状態が何十年も続いた結果で、人口は高齢化し、移民がなければ減っていきます。日本、イタリア、韓国など。 例:日本
このサイトの概要文では、0〜4歳の人数と、65歳未満で最も多い5歳階級の人数の比で形を判定しています(0.97以上=富士山型、0.75未満=つぼ型、その間=釣鐘型)。
用語集
- 合計特殊出生率
- その年の年齢別の出生率が一生続いたとしたときに、女性1人が生涯に産む子どもの数。1年ごとの「スナップショット」で、特定の人の将来の予測ではありません。日本は1.2前後、ナイジェリアは4を超えます。 出生率のランキング
- 人口置換水準(約2.1)
- 親の世代と同じ人数の子どもが生まれ、人口が長期的に一定に保たれる出生率。大人になる前に亡くなる子どもがいることと、男児の方がやや多く生まれることから、2よりわずかに高くなります。これを下回る状態が続くと、移民がなければ人口はやがて減ります。
- 年齢中央値
- 人口を年齢順に並べたときに真ん中に来る人の年齢。これより年上と年下が同じ人数です。出生が減り寿命が延びると上がります。ニジェールは16歳未満、日本は50歳前後。 年齢中央値のランキング
- 高齢化率(65歳以上の割合)
- 人口に占める65歳以上の割合。7%を超えると「高齢化社会」、14%で「高齢社会」、21%で「超高齢社会」と呼びます。 高齢化率のランキング
- 老年従属人口指数
- 働く世代(15〜64歳)100人に対する65歳以上の人数。50なら現役2人で高齢者1人を支える計算です。逆数の「高齢者1人を支える現役の人数」で言う方が分かりやすいことも多いです。
- 人口ボーナスと人口オーナス
- 出生が減り始めると、数十年のあいだ働く世代の割合が高まります。扶養する人が少なく、貯蓄や成長に有利なこの時期が「人口ボーナス」。やがてその大きな世代が引退すると比率は逆転し、「人口オーナス(負担)」の時期に入ります。 人口ボーナス期にある国の一覧
- 自然増減
- 出生数から死亡数を引いたもの。死亡が出生を上回ると「自然減」で、人口を保てるのは移民の流入がある場合だけです。国ページの「自然増減率」は人口千人あたりの値です。
- 純移動数
- 流入した人から流出した人を引いた年間の数。アメリカ・ドイツ・オーストラリアのような受け入れ国ではプラス、海外に多くの人が出ている国ではマイナスになります。
- 推計値と将来推計
- 2023年までは国勢調査・住民登録・調査から国連が組み立てた推計値です。2024年以降は将来推計で、「中位推計」は出生・死亡・移動が中くらいの道筋をたどると仮定したもの。先になるほど実際とのずれは大きくなります。
- 平均寿命(出生時平均余命)
- その年の年齢別の死亡率が一生続いたとした場合に、生まれた子どもが平均して生きる年数。今の死亡の状況を要約した数字で、個人の寿命の予測ではありません。 平均寿命のランキング
- 1歳刻みと5歳階級
- 国連のデータは0歳、1歳…100歳以上と1歳刻みなので、国のピラミッドは101本の細い棒です。日本の地域別推計は5歳階級(0〜4歳、5〜9歳…95歳以上)なので、都道府県のピラミッドは20本の太い棒になります。
データについて
各国のデータは国連「世界人口推計2024」(1950〜2100年)、経済・社会の指標は世界銀行、日本の都道府県・市区町村は国勢調査と国立社会保障・人口問題研究所の地域別将来推計(2020〜2050年)です。世界銀行の指標は毎月自動で更新しています。数値は出典を明記すれば自由に使えます。